Will Can Mustシートを使って目標管理
~なりたい姿になるために~

なりたい姿になるためには目標設定することが重要です。
そこで今回は、なりたい姿になるためにやっている当社の取り組みのひとつである「Will Can Mustシート」についてご紹介いたします。


1年後の自分をイメージする

みなさん、夢を持っていますでしょうか。
パティシエになりたい、世界一周したい、日本一の営業マンになりたい。
夢は人それぞれでどれも素敵なものです。

夢を持っている人はみんな夢に向かって突き進んでいることかと思います。
ただ、中には夢を持っていない人もいるでしょう。私もその中の一人でした。
今でこそ、「笑顔の絶えない幸せな家庭を築きたい」という夢を持っていますが、小さいころから「これなりたい!これしたい!」という夢はありませんでした。

夢が無いからといって不安になる必要はありません。
そんな人は「1年後どうなっていたいか」を想像すれば良いのです。

夢が無かったり、将来の大きなビジョンが描けないという人でも1年後でしたら現状をベースに考えることができるので、自分がどうなっていたいかイメージつきやすいかと思います。

どうなりたいかを考えて終わりでは勿体ないので、そのなりたい姿になるために必要なことは何かまで考えて、実際に行動に移すと良いでしょう。

当社では毎年の始めに短期(半年後)と中期(1年後)のなりたい姿を社員一人一人に考えてもらい、その姿になるためにすべきことを「Will Can Mustシート」を使って設定しています。


Will Can Mustシートとは

Will Can Mustシートは、リクルート社が社員成長を支援する制度として取り組んでいるもので、当社でもそれをカスタマイズして活用しています。
当社ではWill Can Must を下記のように定めていて、毎年の始めに上長とすり合わせながら設定していきます。

Will:なりたい姿・実現したいこと
Can:現在得意な能力・現在改善すべき能力
Must:Willを達成させるためにすべきミッション


専用のシートを渡して、まずはWillとCanを書いてきてもらいます。
上長はそれを見て、どうやったらWillを達成できるか一緒に考えながらMustを決めるのです。

Willは出来るだけ具体的なものが良く、当社だと「主任になりたい」「係長になりたい」などの昇格を狙う人がいたり、「社員総会で表彰される」などの賞を狙う人がいます。

Canは言ってしまえば、その人の強み・弱みな訳で上長は普段から把握はしていると思いますが、メンバー自身にも強み・弱みを考えてもらった上ですり合わせていきます。

MustはWillを実現するための数値目標・行動目標だと考えると分かりやすいかもしれません。
「週に〇回役職者とランチに行く」や「モーニング会に月□回参加する」、「売上◎万円」のように達成したかどうか分かるもので設定していきます。

そうして完成したWill Can Mustシートをもとに年始から走り出していきます。


運用方法

月に1回のペースでやっている上長とメンバーによる1対1の面談では、このWill Can Mustシートを元に話をします。

上長によって違うかもしれませんが、私はMustを問題無く進められているか進捗確認を行うようにしています。

人間は忘れてしまう生き物ですから進捗確認していかないと、気づいたら半年、1年が経ってしまい何もして無かったということにもなりかねません。
それではWillも実現出来ないことになるので、月1回のペースで進捗確認するようにしています。

この時に進捗があまりにも悪い場合、Mustを再設定する場合があります。
達成見込みがあれば、達成させるための道筋を再度一緒に考えますが、達成が見えないようであれば、再設定してしまった方が良いです。

なぜならば、ゴールが見えないマラソンを走り続けることは出来ないからです。
再設定して新たに走り出した方が動きは良くなるでしょう。

また、私が所属するソリューション事業部ではMustを週で細分化して実行・管理しています。
そうすることで週ごとで進捗を追うことが出来るようになります。
もし遅れていたとしても週単位であれば、取り戻すことは十分可能です。


就職活動にもWill Can Must

Will Can Mustの考え方は就職活動での自己分析やESにも使えます。
就職活動で使う場合、下記のように定義すると分かりやすいかと思います。

Will:あの業種を経験したい・あんな風に働きたい
Can:強み・今持っている能力
Must
:会社から求められること

Willでどんな仕事をしたいのかどう働いていきたいのか明確にします。

今の強みや能力であるCanがそのWillを果たせるのかどうかの鍵です。
WillとCanは常にセットで考えてみてください。

その企業がどういう人柄の人を求めているのか、どういうスキルを求めているのかであるMustはしっかりと調べる必要があります。
一番良いのはその企業の方と直接コミュニケーションを取ることだと思います。

Will Can Mustをそれぞれの円で考えた時に3つの円が重なった部分に当てはまる仕事があなたにとって適している仕事です。

これからの就活にWill Can Mustを取り入れてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

18
18
甘いものに目がない。
資料などの見直しが甘い時にスイーツの甘さに例えて指摘することにハマっている。
「ガトーショコラのように甘いよ」